関節鏡
現在、膝関節を中心に関節鏡視下診断、鏡視下手術を行なっております。(他の対象関節:肘、肩、股関節など)前十字靭帯、半月板の損傷から来る歩行異常は、内服薬ではなかなか改善が見られないばかりか、二次的に関節炎が進行し状態を悪化させます。早期診断・治療が重要です。
次のような場合、関節鏡検査をお勧めしています。
- 触診で膝関節に痛みがある。
- レントゲン検査で膝関節にファットバッドサイン(脂肪帯の増殖像=膝関節内炎症サイン)が見られる
- お座りの姿勢で、膝が十分に曲げられず、足を投げ出して(あるいは健常側より少し開いて)座る
- 歩行状態やレントゲン、MRI,CT検査、関節液検査などから考えて、前十字靭帯損傷などを強く疑う場合
以下に、関節鏡視下手術の流れの一部をご紹介します。
関節鏡用ドレイプの設置整形担当臼井獣医師と関節鏡機器カニューラの設置終了
関節鏡カメラの組立て膝関節内の観察スタートシェーバーを用い関節内の脂肪や断裂した靭帯の処置を行ないます。探子による靭帯の確認
シェーバーによる脂肪体の除去完全断裂した前十字靭帯関節鏡を用い、断裂した前十字靭帯、損傷した内側半月板の処置後、TTA手術をスタートしますTPLO手術前の関節鏡検査、前十字、後十字靭帯、内外側半月板を確認中
*注意・・・当院での膝関節鏡視下手術は、他の整形外科手術と組み合わせて実施される事が多く、それのみで症状が改善するものではありません。また、歩行検査、触診、レントゲン、CT、MRI、関節液検査なども含めて、総合的な検査を経て実施されます。対象となる場合、それぞれの状態に合わせて説明させて頂いております。(担当:本渡、臼井)